は　ち　み　つ　い　ろ　。
蜂蜜色にノックアウトでした。可愛いブロンドちゃんってあんたあんな素っ気ない態度だったのにそんなこと考えてたんですか。
バカッ！そういうことは言っておいてもらわないと！
何かもう自分の財布から男の服買う金出すとかその思考が既に寄りだし気味だってことに気付いて下さいルキーノさん、と大変萌えさせていただきました。
公式さまは相変わらず神でした。

イヴァンの読んで、昔の幹部会議がどんなぎくしゃくしてたのかなあとか、あの雰囲気ってジャンがいるからこそなのかとか、やっぱりジュリオが心配でならなくなるよあの子大丈夫！？とか、ベルナルドも本当に大丈夫…？とか。
たくさんたくさん感想あるんですけど。何でジャンは4人いないんだろうとかも思ったりして、ちょっと泣きそうになってしまいました。
幹部たち寂しいよね…と一人切なくなったり。
最初にルキーノ読むからそういうことなるんですよ！何で我慢できないの！と自分でも思うんですが、欲望には正直に生きてます。ルキーノと同じです。
とりあえず、みんなで親睦キャンプに出かけるといいと思います。提案イヴァン。仲良くすればいいじゃない。

　ＣＲ:５の上役５人は多忙だった。
　幹部筆頭より、この先の事業計画なるものを説明していただいたのが昨晩のこと。この恐慌に何とか右上がりでとどまっている現状維持とそれ以降の発展計画まで、それはそれは嬉しそうに話してくれた。
　まあ、禁酒法廃止が囁かれ、きな臭い噂が流れる昨今だ。屋台骨はしっかりしているに限る。先日から、区画整理や道路整備も始まったようで、デイバンも少しずつ生まれ変わろうとしているのだ。
　けれど、ああも楽しそうに語られると、徹夜続きだったデイバンに戻った辺りの状況も、実は結構好きでやってたんじゃないかと疑いたくなってくる。
　説明を受けた後、あんまり無理はさせないでね、ダーリン。いやいや頑張ってくれよハニー、なんていういつものやりとりと投げキッスを交わしたところを、ノックはするくせに返事が返る前にドアを開けるルキーノが(いつも思うがそれって意味あんのか？)出会したのが、確か日付の変わる前の話だ。
　ひどく呆れた目でジャンを見て溜息をつかれてから、ベルナルドに領収書を渡し、まだ仕事が残っていると去っていった。
　それから、あの赤いライオンヘアーを見かけないまま、もう昼も過ぎようとしている。
（ルキーノの予定って、どうなってたっけなあ…）
　頭の片隅でそんなことを考えながら、ジャンは朝から取っ組み合いで付き合っている、机の上に積み上げられた書類のラスト一枚を手に取った。
　内容を確かめて、ジャンカルロ・ブルボン・デル・モンテ。崩した書体ではあるがはっきりとそう、書いた。
「ベルナルドー、終わったぜ」
　椅子に深く腰掛けて、ひらひらと書類を振って天を仰ぐ。ベルナルドはジャンの机へと近づいてくると、山の書類を手に取って、音を立てて捲り始めた。まだまだ卵の殻がお尻にくっついた二代目は、今はベルナルドと共に仕事をしている。内勤というヤツだった。
「ああ、確かに。お前たちこれをそっちに持って行ってくれ。そう、いつものところだ―――ジャン、お疲れ様。次は………」
「って！まだ次があるのか！？」
　目を通してサインを入れた山と保留に分けた山をベルナルドが部下たちに渡して、そいつらがそそくさと出ていく様を人ごとのように横目で見ていたジャンは、飛び上がってその後、椅子の上で脱力した。ＣＲ:５のカポ用の椅子ともなれば、さすがと賛辞を贈りたいいい椅子なのだが、それでも朝からずっととなるとそろそろ腰が痛くなってくる。

＜中略＞

　そのままスピードにのって、対向車線に車の姿がないのをいいことに好きなように逆走するキャデラックの右側へとつける。ドアウインドウを開け、少し身を乗り出すと後部席にいる金髪へと話しかけた。
「よお！ご機嫌じゃないか、ラッキードッグ」
　クラクションを鳴らし注意を引き付け、それに負けないよう声を張り上げた。本当は向こうのウインドウを叩いてやりたかったが、さすがにそれは出来ない。
　ルキーノの声と音に気がついたジャンが、慌ててウインドウを開ける様が見える。両手で窓の縁を掴み、こちらへと身を乗り出した。後ろで慌ててジャンのスーツの端に手を伸ばし、躊躇するジュリオも見えた。
「………ルキーノ!?何であんたこんなとこに…」
「水臭いじゃないか、カポ・デル・モンテ。俺だけ仲間はずれか？カポと幹部が揃ってドライブに出かけるなら、呼んでくれるのが筋ってもんだろ」
　ウインク一つおまけに、まるで世間話でもするような態度で笑ってみせると、ジャンの肩の力も抜けたようだ。
「は、ははっ。ドライブなんて、そんな楽しそうに見える？」
「ああ。このままシカゴかフロリダにでも向かって、バカンスと洒落込むんだろう？」
「ざんねーん。そんなことしたら、ベルナルドおじさんに叱られちゃーう」
　おじさんって言うんじゃねえという呟きが車のエンジン音の間から聞こえた気がしたが、それはまあ、そっとしておこう。